皆さんこんにちは!
アスパーク塾ライターのジョヒルです!
今回も『仕事でつかえる心理学』というテーマで話していきます!
第68回は“無難に竹で(松竹梅の法則)”です。
松竹梅の法則とは
■定食などで松(下)・竹(中)・梅(上)のランクがついている時ってありますよね。
そんな時どれを選びますか?
実は”竹”を選びがちなんです。
なぜでしょうか?
そこには心理効果が働いています。
竹は一般的に中のランクであり、中庸であるイメージがあります。
人は安定感や中庸を好む傾向があり、それが竹を選ぶ理由となります。
竹を選ぶことで、自分の選択が安定していると感じ、心理的な安心感が生まれるのです。
それを理解する事で会議や、プレゼンテーションに利用することが出来ます。
プレゼンテーションや会議においても、相手に安心感や中庸性を与える選択や提案が効果的です。
それでは松竹梅の法則について見ていきましょう。
”梅”を選ばない理由
◆梅(上)を選びにくいのには理由があります。
梅は松竹梅の中で一番上の位なので、金額的に当然一番高い価格設定になっています。
しかも、松・竹の価格差より差をつけて高めに設定してあります。
それには、アンカリングが関係しています。
アンカリングとは基準をこちらから設定してしまう方法です。
松竹の価格差より大きいため、梅がアンカリングされ選ぶのにためらいが出て、選ばれにくくなります。
アンカリング効果については、下記記事をご参照ください。
”松”を選ばない理由
◆松(下)を選ばないのには理由があります。
松・竹の価格差は竹・梅の価格差より少ないため、損失回避が働きます。
損失回避とは、”得したい”という心理よりも”損したくない”と思う心理の方が強く働くことです。
つまり、この価格差なら松を選ぶと損だと思うことです。
そのため竹(中)が選ばれがちになるのです。
損失回避については、下記記事をご参照ください。
松竹梅の法則を利用する1
アンカリングによって梅(上)が選ばれず、損失回避によって松(下)を避ける。
そして梅(上)がアンカリングされている事でお買い得感がますので竹(中)が選ばれます。
これを仕事に活かしましょう。
選んでもらいたい案がある時に松竹梅の3案用意して、選ばれたいものを竹(中)にします。
プレゼンテーションや、会議など利用できます。
松竹梅の法則を利用する2
- メリット・デメリットで分ける
- コストで分ける
- 社会的ニーズで分ける
- 製作期間で分ける
など提案内容によってランク分けして提案してみましょう。
大事なのは”適正な価格差”を設定する事です。
ぜひ、試してみてください。
松竹梅の法則を仕事に応用すると、提案や選択肢の提示で相手に安心感や中庸性を与えることができます。
ただし、梅(上)を選びにくい理由を理解し、アンカリングや損失回避の心理に配慮する必要があります。
仕事においても、相手の期待に応えつつ心理効果を活かし、効果的なコミュニケーションを心がけましょう。