皆さんこんにちは!
アスパーク塾ライターのジョヒルです!
今回も『仕事でつかえる心理学』というテーマで話していきます!
第70回は“今さら引き返せない(サンクコスト効果)”です。
サンクコスト(埋没費用)効果
- 時間をかけて進めてきた
- 予算をかけすぎた
- 労力をかけてきた
- 多くの人の協力を得てきた
▶上記のような理由により、今更やめられない。諦めきれないと思うことありますよね。
サンクコスト効果とは
◆もう元に戻せない時間・金銭・労働力などのコストに引っ張られて
「ここでやめたら損をする。」
「もう引き返せない。」
やめるべきだ!とわかっているけど判断できない事です。
これは、自分で自分を縛りつけているだけなのですが、サンクコスト効果の力は強いんです。
損失回避については、下記記事をご参照ください。
サンクコスト効果の恐ろしさ
- 食べ放題「元を取らなければもったいない。」お腹いっぱいでも、食べ続けて気持ち悪くなる。
- 不要な物「高価なものだから。」と、全然使ってないけど捨てられない。
- 株「いま売ると損をする。」と損切り出来ない。
▶プロジェクト「うまく進んでないが、今さら中止出来ない。報告できない。」
▶仕事の進め方「凄く遠回りをしているが、ここまで来たからこのまま進める。」
など、非効率とわかりきっているのにやめられなくなってしまいます。
サンクコスト効果から逃れるには
- 先にやめ時を決めておく
このラインを割ったらやめる。計画を立てて、その計画に従って進めていく中で、あらかじめやめるべきポイントを設定しておくことで感情や状況に左右されずに冷静に判断することができます。
- 今まで使ったコストと今の成果を比べる
現状を見極めて、先を考えてみる。先を考えると、投資や取り組んでいるプロジェクトの効果や収益性を客観的に評価できます。適切な調整を行うことができ、成功する確率を上げてくれます。
- いったん白紙に戻したつもりで考える
スタートに戻ったつもりでもう一度考える。過去の経験や先入観を捨て、新しいアプローチやアイディアを模索することができます。
- アドバイスをもらう
第3者の意見を聞いてみる。(自己判断が困難な為)他者の視点や経験から得られるアイディアは非常に有益です。仲間に相談することで、冷静な判断が可能になり、より良い意思決定ができるでしょう。
サンクコスト効果を利用する
- 教材を買って、これだけ勉強してきたんだから合格する!
- ここまで専門スキルを磨き上げてきたんだから、続けなければもったいない!
など、サンクコスト効果を自身の向上心・スキル向上などに繋げて自己成長に利用しましょう。
ぜひ、試してみてください。
サンクコスト効果は、過去のコストに引っ張られて「ここでやめたら損をする」という心理的な障害であり、それが判断を難しくし、効率を損なわせることがあります。
サンクコスト効果を利用して自己成長やスキル向上に繋げ、具体的なアクションをすることで、サンクコスト効果からの解放と成功への一歩を踏み出せる可能性が示唆されています。