皆さんこんにちは!
アスパーク塾ライターのジョヒルです!
今回も『仕事でつかえる心理学』というテーマで話していきます!
第71回は“乗るか反るか(独自性と同調性)”です。
独自性と同調性
□社会生活を営む上で、私たちは様々な状況に応じて無意識に独自性と同調性を使い分けています。
人と違うことを選んだり、逆に周囲と同じ選択をしたりすることで、私たちは自分の立場や状況を巧みに調整しています。
得意なことや不得手なこと、そして中間的な状況におけるそれぞれの対応について考えてみましょう。
・得意なこと → 独自性
・不得手なこと → 同調性
・どちらでもないこと → 同調性
私たちがどのような理由でこれらを使い分けているのかを深く掘り下げてみましょう。
独自性
独自性を発揮する場面は、自分の能力や個性を強調したいときに現れます。
他者と異なる選択をすることで、自分の存在感を示したり、自己価値を証明したいという気持ちが強くなります。
例えば、以下のような理由で独自性を選ぶことが多いです。
- 他と違うことがしたい:差別化を図ることで、自分が特別な存在であることを証明したいという欲求が働きます。
- 特別な存在でありたい:周囲から「一味違う」と思われたいという思いが強く、独自の発想や行動を選びます。
- オリジナリティーを確保したい:自分だけのアイデンティティを大切にしたいと感じることから、他人に左右されない独自の意見やスタイルを持とうとします。
- 自分の価値を示したい:自分の力や能力を認めてもらうため、独創的な解決策やアプローチを選ぶことが多くなります。
このような独自性の追求は、自己研鑽や自己肯定感の向上につながることが多いです。
独自の視点や考えを持つことで、自己成長や自信の源となります。
しかし、独自性をあまり強調しすぎると、自己承認欲求が過剰になり、周囲からは「自己中心的」「嫌味な人」と見られてしまうこともあるので注意が必要です。
同調性
一方で、同調性は、周囲に合わせて行動する際に発揮されます。
これは、周りの意見や行動に合わせることで安心感や一体感を得たいときに見られます。
以下のような理由で、同調性を優先することが多いです。
- 他と合わせたい:自分だけ浮いてしまうことを避け、集団やグループの中での一体感を大切にしたい。
- 特別な存在と思われたくない:目立つことで不必要な注目を浴びたくないと感じる場合、同調することで安心感を得ます。
- 仲間意識を持ちたい:他者との協調や共感を大切にし、グループやコミュニティの一員であることを意識します。
- 悪目立ちしたくない:自分が目立つことで批判や注目を浴びることを避けたいとき、同調を選ぶことが多いです。
同調性は、特に自信がない場面やその行動に特別なメリットや必要性を感じないときに現れやすいです。
しかし、同調ばかりを続けると、周囲からは消極的、あるいは自分の意見がない人として見られることもあります。
周囲に合わせながらも、しっかりと自己の意見や考えを持ち、状況によっては同調から一歩踏み出して行動することも重要です。
独自性と同調性で注意すべきこと
独自性と同調性はどちらも状況に応じて使い分けることが大切です。
ただし、どちらにも偏りすぎないように注意が必要です。
- 独自性の注意点:自分の考えやアイデアだけに固執して進めると、他者の意見や視点を見失ってしまうことがあります。
時には、他者の意見を取り入れることで、新しい発想やより良い解決策が生まれる可能性もあるので、柔軟に対応しましょう。 - 同調性の注意点:同調することは時に思考停止状態に陥ることもあります。
単に周囲に流されるのではなく、意見を聞きながらも自分の考えを巡らせ、同調しつつも新たなチャンスを見出すことが大切です。
同調しているからといって、自分の意見を持たないわけではなく、柔軟に意識的な行動を取りましょう。
まとめ
チャンスは、ただ持っているものではありません。自ら探し、拾い上げていくものです。
独自性と同調性のバランスを意識しながら、時には自分を表現し、時には周囲に歩調を合わせることで、より良い成果や新たな機会が訪れることでしょう。
私たちの日常生活において、独自性と同調性は常に私たちの選択に影響を与えています。何気ない会話や集団の中での振る舞い一つ一つに、無意識のうちにこれらを使い分けていることに気づくことは少ないかもしれません。しかし、意識的にこのバランスを保ち、自分自身をどのように表現するのか、あるいはどのように他者と協調するのかを考えることは、自己成長や人間関係の構築において非常に重要な要素です。
独自性を大切にしながらも、周囲との調和を意識し、時には自分の殻を破ることで、私たちはさらに豊かな人生を築いていくことができるでしょう。