皆さんこんにちは!
アスパーク塾ライターのジョヒルです!
今回も『仕事でつかえる心理学』というテーマで話していきます!
第33回は“少しの認識の違いが大きな違いに(フレーミング効果)”です。
フレーミング効果とは
例えばある絵画をフレーム(額縁)にはめたとします。
- 豪華なフレーム ⇒ 高価な名画の印象
- ポップなフレーム ⇒ ライトでおしゃれな印象
このように絵画自体は同じものでも、当てはめるフレームによって絵画の印象が変わることをフレーミングと言います。
実際にフレーミングを使った例を比較してみましょう。
フレーミングの使い方
では、実際の例を見て考えてみましょう。
明日の午後の会議で使う資料をAさんが、Bさんに明日の朝までとお願いした。
翌日の朝提出されていたが、肝心な内容が抜けていた。
上記事象(絵画)に対してフレーミングしてみましょう。
AさんはBさんに話します。
フレーミング(自尊心が高いタイプ)
A:「この資料確認しました。この内容が抜けてるんだけど。これだと資料として使えない。」
B:「すみません。どうしましょうか。」
A:「もういいよ。この程度なら自分で直したほうが早いから、ありがとう。」
これでは、Bさんは心中穏やかではありません。
おそらく「そこまで説明しろよ。」「最初から自分でしろよ。」と思われてしまうでしょう。
フレーミング(自他尊重タイプ)
A:「期日までに仕上げてくれてありがとう。早速内容を確認してみたんだけど、この部分が入ってないんだよ。説明が足らなかったね。午後の会議で必要だから、それまでに修正してくれるかな。」
この場合、Bさんは不満を抱えにくく、人によっては、「事前までに確認すべきだったな。」と思ってくれるかもしれません。
フレーミング効果
ここまでの結果をまとめてみましょう。
前半の例のような『自尊心が高いタイプ』は、お互いストレスになり、結果としてAさんは自分で資料を修正することになります。
そして、人間関係も悪化してしまいます。
後半の例のような『自他尊重タイプ』は、お互いにストレスは無く、修正もお願いしやすくなります。
人間関係も悪くなることはありません。
このように対応の仕方次第で相手に与える印象は大きく変わります。
上手くお願いしたり、ストレスを少なくする方法は下記記事を参考にしてみて下さい。
相手を一方的に責めるのではなく、少しの気遣いでストレスフリーにしましょう。
少し言い方を変えるだけで、人間関係が悪化してしまったり、逆にいい方向に進んだりと、言葉は刃物のようなものです。
自分の言動を見直して、少し相手を気遣うことでストレスフリーを目指しましょう。