皆さん、こんにちは!
アスパーク塾ライターの塾長です!
第34回は『根拠にこだわる!エビデンスは設計者の命』というテーマでお話しさせていただきます!
根拠なき設計は設計にあらず
モノづくりにあたって設計は欠かせないものです。
設計には必ず“根拠”が必要になります。
なぜその形をしているのか?
なぜそのような数値を決めたのか?
なぜその素材を使用するのか?
なぜその算出式を用いたのか?
など、“なぜ”にこたえられることが設計者には求められるのです。
モノづくりは“根拠ある設計”からしか成り立たない。
今回は設計において必須の“根拠”についてお話します。
根拠をカタチに残す
設計した時は根拠があり、その設計をしていたとしても設計根拠はどんどん忘れていくものです。
しかし何年後であったとしても設計根拠が明確であることは大事。
人は忘れる生き物なので、たとえ自分の設計でも忘れてしまいます。
ではどうすればよいのでしょうか?
おすすめなのは、モノづくりの根拠が追える“エビデンス”を残すことです。
設計図所はエビデンスありき
結論から言うと結果から根拠が追えないエビデンスは意味がないです。
根拠と結果の因果関係をはっきりさせてこそ意味があります。
実際に設計したものは何を根拠にどう導いたか?
そこをだれが見てもわかるようにまとめておきましょう。
エビデンスを残すメリット
ここまでエビデンスの重要性や残し方についてお伝えしました。
最後にエビデンスを残すメリットについてお話します。
エビデンスを残すことのメリット大きく分けて4つです。
まず1つ目は『設計図書のクオリティが上がる』です。
エビデンスを残すことで設計の再確認ができるようになります。
再確認をし、自分の知識として蓄えるとともに改善できる箇所はあるかなどを考えることでクオリティの向上につながるのです。
そして2つ目は『第三者に“なぜ”の根拠を伝えやすくなる』です。
モノづくりの設計図書は多くの関係者が査読します。
その際にどうしてこのような設計を行ったかをしっかり説明できるようになるので、間接的に自身の評価向上にもつながるでしょう。
3つ目は『エビデンスを他業務に活用できる』です。
似たような設計作業は往々にしてあるものです。
その際にエビデンスが残っていればそれを参考にして取り組むことで、作業時間を短縮することもできます。
そして4つ目は『根拠のさかのぼりが簡単にできる』です。
忘れたころに設計根拠を聞かれることは多く、その際に見返すことができるようになります。
このようにエビデンスを残すことには様々なメリットが存在するので、設計をする際にはぜひエビデンスを残すようにしてみて下さい!
エビデンスに拘る設計者は強い
今回はエビデンスの重要性についてお話しました。
相手を納得させるスキルが設計者には不可欠です。
よく“前例が○○だったので”という人がいますが、それは根拠になりません!
その前例も何かを根拠として、設計を行っているはずです。
相手が納得する材料を持ったうえで設計をするようにしましょう!
今回は設計の根拠についてお話しました。どんな設計にもその設計を行った根拠が存在するはずです。
その根拠をエビデンスとして残しておくことはメリットしかありません。
ぜひ今手掛けている設計のエビデンスを残してみて下さい!