皆さんこんにちは!
アスパーク塾ライターのジョヒルです!
今回も『仕事でつかえる心理学』というテーマで話していきます!
第56回は“あの人がやってくれるだろう(社会的手抜き)”です。
社会的手抜きとは
自分がやらなくても他の人がやってくれるだろう。
と思い、自分からは行動しない事です。
▶社会的手抜きが広く知られた悲しい事件(アメリカ)20代の女性がナイフで刺され、翌日死亡が確認された。
警察の捜査により、女性が何度も上げる悲鳴を聞き様子を見た目撃者が40名近くいました。
ですが、助ける・警察に通報する・救急車を呼ぶなどの対応をした人がいませんでした。(日本でも同様の事件あり)
リンゲルマンの綱引き実験
過去に、心理学者リンゲルマンが綱引き実験を行いました。
この実験では、綱引きで人数が増えれば、それに比例して綱にかかる力も増えるだろうと予測していたのですが、結果は以下の通りでした。
なんと人が増えれば1人づつの成果が下がる結果でした。
綱引き人数 | 1人当たりの力量 |
1人で引く | 100% |
2人で引く | 93% |
4人で引く | 77% |
8人で引く | 49% |
社会的手抜きに気を付ける
▶この心理現象は気を付けていても、おきます。
そして、前項の表のように人数が増えるほど生産性が低下していきます。
▶対処するには
人はやらない言い訳を見つける天才です。
社会的手抜きは気を付けていても出てきます。そして、それに気が付きません。
そんな事があることを把握して行動しましょう。
社会的手抜きに対処1
◆少人数のチームで仕事をするのは”社会的手抜き”対策でもあります。
チームを作る時には以下の3点に気を付けましょう。
1.責任分担をする(重要性の理解)
自分で行動出来る様に重要性・必要性を伝える。
2.仕事の分担を適正にする(適材適所)
他の人が…ではなく、本人しか出来ない状況にする。
社会的手抜きに対処2
3.能力差をあえて作る(成長できる環境の提供)
能力の及ばない人が懸命に努力をする姿を見ると、感化されてチームの他の作業も進むようになります。
先輩はアドバイスに徹すると良いでしょう。
努力すれば自己肯定感につながり、やがて信頼や自信にもつながります。
自分に対して対策するには”内発的動機付け”をしましょう。
社会的手抜きは気をつけていても起こってしまい、なかなか気付くこともできません。
しっかりと対策を取って、社会的手抜きが起こりにくい環境を作っていきましょう!!